藍を飲んで、食べて、感じる!

藍を飲んで、食べて、感じる!

「藍のある暮らし」の提案や情報発信、商品開発を行う藍LABO。本コラムでは、藍LABO初のイベント「矢板で藍を食す」の模様をお届けします。

2022年9月3日に、藍ラボ初のイベント「矢板で藍を食す」を行いました。

藍のメニューを皆で作って、食べる。シンプルなイベントながらも、それが藍を感じてもらうのに一番直結する気がします。

ワークショップでは、この時期だけの生葉をつかったジェノベーゼやハーブウォーターづくりのほか、藍七味唐辛子づくりにも挑戦しました。七味唐辛子は、薬効成分に優れた香辛料を調合した日本を代表する調味料で、その特徴から「食べる漢方薬」とも言われています。組み合わせはいくらでも楽しむことができますから、ここに藍を入れたら自宅でも楽しんでいただけるのではないか、と考えました。

料理には、ワークショップでつくったものに加え、ジビエメニューやポテトサラダ、藍の実のデザートも。ドリンクには藍のモヒートやノンアルスピリッツなども加え、まさに「藍のパーティー」となりました。

ご参加の方々は、染物以外の藍の世界にとても驚いていらっしゃる方が多かったように思います。衣食住さまざまな使い方が考えられる藍ですから、今後も暮らしに取り入れるきっかけとなる場をつくっていきたいと考えています。また、藍を育てて刈り取るところも体験いただけるよう、場をつくっていきますね。

このイベントには料理人の村上史さんや、七味王子の虻川裕さんに協力いただきました。皆、藍の魅力に共感し、集まってきてくださったちょっとおもしろい人たちばかりで、こうして藍の輪が少しずつ広がっていくことが嬉しく感じています。

 


 

料理人:村上史さん

相手やシチュエーションに合わせて料理を提供する「食の表現者」。狩猟も行う。

 

七味王子:虻川裕さん

大学卒業後、飲食店に就職するも早期に退職。以降、色々な経験を積もうということで就職情報誌の校正や訪問販売の営業、SES、内装施工の現場監督など業種を変えての転職を行う。 そうした中で地域おこし協力隊に所属し、唐辛子の栽培やPR活動を行う。 3年間で唐辛子についての知識を学び、卒業後は七三八(しちみや)という名前で七味唐辛子の調合販売を朝市やイベントで行う。 現在、大田原市の特産品である栃木三鷹と他市の特産品とのコラボレーションを行い、藍七味や桑七味を作成しているお客様からのオーダーを聞いて、その場で調合を行うことにより、世界で1つだけの七味唐辛子を販売できることを強みに2023年から七味王子として七味を広めるべく活動中。